【「フォーチュン・クエスト」を振り返る】無印(新装版)1巻「世にも幸せな冒険者たち」編

完結後に振り返る「フォーチュン・クエスト」シリーズ。

 

※内容のネタバレを含みます

 

無印(新装版)1巻「世にも幸せな冒険者たち」

 

フォーチュン・クエスト」シリーズ、第一作目。私はこの一冊で、一気にこのシリーズの大ファンになりました。とても思い入れのある、大切な話です。

 


 

発行日:1989年12月

 

先ほども記載したように、私はこの本に、ものすごく心惹かれました。
元々活字に苦手意識を持っており、本を読むことはかなり敬遠していたのですが、「フォーチュン・クエスト」はとにかく読みやすく、スッと内容が頭に入ってきました。そして、重々しいシーンのはずなのに、思わずクスッとなってしまうようなシーンがあったり。重さと軽さが絶妙なバランスで綴られる物語は、とにかく面白く、本を読むというハードルを低くしてくれたような気がします。

この「世にも幸せな冒険者たち」では、ホワイトドラゴンの子どもであるシロちゃんに出会い、パーティに加わります。シロちゃんは最初からかわいくて健気でとにかくかわいい。天使じゃん。

この話を今読んで思ったことと言えば、時の流れを感じるなということ。
フォーチュン・クエスト」シリーズの話が進むにつれて、パステルたちパーティも、かなり大物のモンスターと対峙することも増えていくわけで。そんな彼らも、第一作目の時期は、レベルアップの方法が「ぶっ倒れたときにスライムが潰れた」だったことを考えると、非常に感慨深いものがありますね。

そして、キットンが本当にただの怪しい人ですね。記憶もなく、興味のあることは薬草やきのこのことばかり。キットンはこのタイミングでゼンばあさんに出会い、自分がキットン族であることを自覚します。ここからなんですね、キットンが変わっていくのは。新10巻の結末のことを思うと、これも感慨深いなと。

1巻完結の物語。読了後の爽快感は、やみつきになります。
シリーズの良さが、一冊にぎゅっとつまっています。「フォーチュン・クエスト」シリーズを読んだことのない人におすすめするなら、これか、4巻の「ようこそ!呪われた城へ」だなって思います。

 

 

【以下、内容に関する雑多なメモ】
・ヒポちゃんいなくてシロちゃんにも出会う前だから、当たり前に長々と歩き
・ヒューのほうのオーシ初登場。派手なご登場。そして、ここでクレイのロングソードに目を付ける
・様見の泉
・クレイ戦線離脱
・トラップ懐かしの少林寺拳法
・トラップ「オリンピックなら四年に一度」。初期はこういうセリフも多い気がする
・そういえばキットンの薬草大会入賞の件に触れられたのってこの話だけ?(忘れかけてた)
・ユリアさんに見惚れる男連中の顔
・ゼンばあさんに飛ばされるトラップ(初)
・子供を送り出す母親なクレイ
・ポタカンは1巻から大活躍
・宝箱に目がないトラップ
・シロちゃんは初登場から当たり前のようにかわいい
・ラップバード初登場
・闇落ちルーミィ(?)の挿絵コワイ
・キットン覚醒
・トラップ「ジュースじゃなくてビールだった」
・ユリア(ではないんだけど)こええ → パステル「トラップも怖い」
・クルラコーン氏
・トラップと話すと口が悪くなるクレイ
・クレイどんまい
・新装版の書き下ろしストーリーはルーミィ。ルーミィとトラップの関係って好き

 

 

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