【「フォーチュン・クエスト」を振り返る】無印(新装版)4巻「ようこそ!呪われた城へ」編

完結後に振り返る「フォーチュン・クエスト」シリーズ。

 

※内容のネタバレを含みます

 

無印(新装版)4巻「ようこそ!呪われた城へ」

 

わいわい感というかがやがや感というか、こういうのが、これぞフォーチュン・クエスト!って感じだなと思うのです。真相も斜め上で面白いです。

 

 

発行日:1991年3月

 

アンデッドがたくさん徘徊する城でのクエスト。かなり怖い雰囲気の話になりそうなところですが、バタバタしながらおもしろおかしく進んでいき、なんか最終的にはかなりの大所帯になっちゃって、みんなでぞろぞろと塔に登っていく様子に、フォーチュン・クエスト特有の安心感を覚えます。

さて、4巻にして、やっとクレイが冒険に参加する話がやってきました。やっと!
この話では、クレイの悩みにも焦点が当てられ、彼の弱い部分というのが明るみになりました。
ティラリスによる幻覚を見て、呆然としてしまっていたクレイが、パステルの肩におでこをくっつけて弱々しく笑うところ。クレイの人間味のようなものが感じられて、すごく好きなシーンの一つです。
パステルとクレイって、いい関係性だよなって思うのです。
お互いそれぞれ思い悩むことがあって、それぞれ、悩みを打ち明ける側になるときもあれば、悩みを聞いて道を指し示す立場になるときもある。それができるのは、二人ともちょっと似てるところがあって、パステルはクレイに、クレイはパステルに共感できる部分があるからなのでしょうか。私はそんなパステルとクレイの関係が好きです。
そして、クレイはここからどんどん精神的にも成長していって、頼もしさが増していくんだなって考えると、感慨深いものがあります。
いつかクレイがすごい人になって、パステルがクレイに関するエピソードをノンフィクション小説としてまとめる日が来るとしたら、この城でのエピソードは必ず入るんだろうなと思います。

で、行商人。初めて話に出てきましたね。
こいつがねぇ…そういうことだったんか…って、最終巻を経た今思います。

 


【以下、内容に関する雑多なメモ】
・やっぱりパステルとクレイは似た者同士
・サバドで大好評の竹アーマー
・アクス2回目の登場。彼の受難はまだまだ続く
・トンジャン苦手なルーミィ
・商魂すさまじすぎるプルトニカン生命
ホーリースプレーが役に立つ
・『へい、親方』登場
・ルーミィ「キュギー!」
・トマス登場
・逃げがちなトラップ
・ショートソードで戦うパステルさんかっこいー!!パステルが接近戦でこうやって戦うのってなかなかないよね
・レディ・グレイス姐さん初登場
・ピンゾロ愉快な登場
・命のママAって
・ティラリスの恐ろしい魔法
・クレイ………
・帰ろうとするトラップと、塔に登ってどうにかしようとするクレイ
・ここからトラップによる毛糸のパンツいじりが始まる
・レディ・グレイス姐さんを心配するノルかっこいー!!!!!
・クレイの悩み
・危ない爆弾はノルのリュックに入れてもらってたキットン。おいこら
・自分の剣は汚したくないクレイ
・ゾロがいちいちおもしろい
・許しを請う『城』を叩ききるなんてできないよねぇクレイ…。ほんと優しい
・行商人の話がここから始まる
・ウギルギさま登場
・神様に営業かけちゃったヒュー・オーシ
・新装版書下ろしストーリーはキットン。結構な衝撃エピソード


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