【「フォーチュン・クエスト」を振り返る】まとめ

令和2年7月10日に最終巻発売を迎えた「フォーチュン・クエスト」シリーズ。

最終巻を読み終えた今、再びこれまでの「フォーチュン・クエスト」を振り返ってみることにしました。その感想や考察を綴っていきます。

 

【注意】

内容に、先の話のネタバレを含む場合があります。ネタバレを完全に回避したい方は、Uターンをお願いいたします。

 

<目次>

 

 

■無印(新装版)

 【「フォーチュン・クエスト」を振り返る】無印(新装版)1巻「世にも幸せな冒険者たち」編 - きまぐれ雑記帳

【「フォーチュン・クエスト」を振り返る】無印(新装版)2~3巻「忘れられた村の忘れられたスープ」編 - きまぐれ雑記帳

【「フォーチュン・クエスト」を振り返る】無印(新装版)4巻「ようこそ!呪われた城へ」編 - きまぐれ雑記帳

【「フォーチュン・クエスト」を振り返る】無印(新装版)5~6巻「大魔術教団の謎」編 - きまぐれ雑記帳

【「フォーチュン・クエスト」を振り返る】無印(新装版)7~8巻「隠された海図」編 - きまぐれ雑記帳

 

■新

【「フォーチュン・クエスト」を振り返る】新1巻「白い竜の飛来した街」編 - きまぐれ雑記帳

【「フォーチュン・クエスト」を振り返る】新2巻「キットン族の証」編 - きまぐれ雑記帳

【「フォーチュン・クエスト」を振り返る】新3巻「偽りの王女」編 - きまぐれ雑記帳

【「フォーチュン・クエスト」を振り返る】新4~5巻「真実の王女」編 - きまぐれ雑記帳

【「フォーチュン・クエスト」を振り返る】新6巻「待っていたクエスト エピソード1」編 - きまぐれ雑記帳

 

【「フォーチュン・クエスト」を振り返る】新6巻「待っていたクエスト エピソード1」編

完結後に振り返る「フォーチュン・クエスト」シリーズ。

 

※内容のネタバレを含みます

 

新6巻「待っていたクエスト エピソード1」

 

新フォーチュンシリーズになってから初めての、パーティの拠点であるシルバーリーブを舞台にした話。
9巻まで同じテイストの表紙が続くのが素敵です。

 


 

発行日:2000年7月

 

この話を読んで思ったのは、人生ゲームみたいな物語だな、ということです。まさに、「波乱万丈」という言葉がぴったり。
せっかく家を買ったのにすぐ燃えてしまったのは、本当に悲しいというか、読んでいてひたすら心が痛かったというか。それでもパステルたちはしっかりと前を向いています。
「キットン族の証」でも思ったことですが、パステルが何よりも大事にしているのは、このパーティなんですよね。経験値でもお金よりでも家でもなく。そしてそれは、パステルだけではなく、他のメンバーも。
お互いがお互いを大切だと思っているこのパーティで、色んなことを達成してきたからこそ、パステルは心の奥底にある辛くて苦しい記憶を乗り越えることができたのではないでしょうか。
本当に温かいパーティだなと、改めて思うのです。

さてさて、パステルは前回(新5巻)までの間に、嬉しいこともあった一方、ほろ苦いことも十分味わったと思います。ギアにプロポーズされたけど、そのプロポーズを結局受けられなかったことは、この後もしばらくパステルは引きずることになります。
それに加えて、クレイやトラップのファンから嫉妬の目を向けられたら、まぁ「穏やかに過ごしたい」と思うのも当然なのかな。パステルはしばらく、恋愛関連において心を閉ざしてしまいます。
そして、私の見解になってしまうのですが、もうトラップの気持ちは完全にパステルに向いているような気がして。意識的なのか無意識なのかは置いておいて。
トラップにも、やはり色んな変化があったと思うんです。エベリンに買い物に行こうとするクレイとパステルについていこうとしたのは、ストロベリーハウスでの出来事(新3巻)があったからだと予想できますし。また、この話あたりから、トラップが戦っている最中もパステルから目を離さず、何かあったら真っ先に助けるというシーンが多くなった気がします。(多分)
一方でパステルはというと、恋愛関係シャットアウトしてしまっていて…。幾度となく見られるトラップとパステルの絶妙なすれ違い具合(?)に、思わずにやにやしてしまいます。トラパス案件の推測がとても面白い。

恋愛的な意味で、トラップの気持ちがパステルに向いている、と言っておきつつ、新6巻での戦闘シーンを読む限り、トラップは、冒険者としてパステルと一緒に居られることを嬉しく思っているような気がします。まぁ、これもあくまで想像でしかないですし、冒険者であることが一緒に居られる理由だからというのもあるのですが。
パステルが冒険者辞めなくてよかったな。


【以下、内容に関する雑多なメモ】
・最初からすごいトラパスって展開
・プレゼントだって素直に言えないからぶっきらぼうな口調になっちゃうんですよねわかります了解です
・「そんなんだったら別にいらないよ!」ってついに言われて普通に焦っちゃうトラップ
・そして「その顔がかわいくって」って、パステルさん…
・(ここまでの展開で頭抱えたひと)
・ノル、いつも納屋とかで寝てたからね…
・新フォーチュンになってから初めてヒポちゃん登場
パステルもつらい記憶だんだん乗り越えていってるんだね
・女の子に作ってもらった料理を並べるトラップ
・エプロン姿が似合いすぎるクレイを推したい
・ルーミィ用のカレー用意してるとか、クレイはどれだけできるお母さんなんだ…
・トラップ、エベリンに一緒に「行ってやってもいい」とか言ってるけど、本当は最初からついていく気がするような
・竹アーマーおかえり!!!
・トラップ「竹アーマーが泣くぜ?カランコロンって」←誰がうまいこと言えと
・クレイもトラップもシルバーリーブでモテモテ
・クレイ気づいてあげて~パステルが村の女の子に嫌がらせされてるよ~
・誰もが気になる、オームになったクレイ
・キットン「パステルも年頃ですからねぇ」←すごい36歳って感じのセリフ
・クレイはどこまでも誠実
・ジェリー!!!
パステルは無意識にキムに嫉妬している気が
・リタ「パステルはどっちが好きなの?」←ぶっこんできた~!
・「ブルータス、お前もか」みたいなセリフ
・「他の誰ともやだ」かぁ…
・やっぱりクレイといえば竹アーマー
・キットンは記憶を取り戻して以降何かが変わったかな
・ルーミィえらい!!!!!!
・ここぞというときにパステルを勇気づけるトラップ
・わざわざ屋根から降りてまでちゃんと助けてくれるんですね!!!
・こんなときでも仲いいな君らは
・「ボョオン」っていわなくなったんだね
・何が何でもルーミィを危険な目に合わせたくないクレイとパステ
・集中したルーミィ
・こんなときでもレベルアップおめでとうの歌を歌うパーティ平和
・家が燃えてる描写はやっぱりつらいね
・竹アーマーすごすぎるだろ
・そういえばキットン族って勘が良いんだっけ(無印2巻)
・ルーミィ「ふふてーふふてー?」
・ノルの名言「無謀なのと勇敢なのが違うように、慎重なのと臆病なのも違う」
・キムに嫉妬ですか???
・(トラップは何なの、嫉妬させようとしてるの?)
・知恵熱
・色々ありすぎたんだろうね、穏やかに過ごしたいって思うの
・ほんとはとっても心配だったんじゃないんですか~?(大声)

 

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【「フォーチュン・クエスト」を振り返る】新4~5巻「真実の王女」編

 

完結後に振り返る「フォーチュン・クエスト」シリーズ。

 

※内容のネタバレを含みます

 

新4~5巻「真実の王女」

 

新2巻からここまでが、大きく一括りの物語。
パステルが大きく成長することになる、読み応えのある話です。

 


 

4巻発行日:1998年3月


 

5巻発行日:1998年11月

 

まずはじめに。ここで書くことは、すべて私の勝手な想像と解釈です。

新3巻で、ギアがかつて所属していたパーティの話をしたとき、自分たちのパーティがパステルたちのパーティと似ていた、って言っていたことを思い出しました。
そして、ずっと気になっていたんですよね。ギアとサニー・デイズが、憎まれ口の叩き合いをするような仲だったということ。私は新3巻のこの部分を読んで、「パステルとトラップじゃん」って思ったわけです。
「仲がいいな、あんたたちは」というギアの言葉。新2巻でも言ったようなセリフを、新4巻でも言っています。新2巻ではパステルたちパーティ全体のことを言っていたけれど、新4巻での「あんたたち」はおそらく、パステルとトラップのこと。
あくまで想像ですが、ギアはパステルとトラップの様子を見て、かつての自分とサニー・デイズの姿を重ね合わせてしまったのではないでしょうか。つまり、ギアはここで、色々と察していると思います。
それに加えて、待っていたのは、ギアにとっては忌まわしいとも思える、塔のクエストというシチュエーション。
過去の自分に囚われてしまっていることに気づいたから、ギアはパステルたちと一緒に行くのをやめたのかな、と思いました。
ギアには、幸せになってくれと思わざるを得ません。

さて、一方でトラップ。言いたいことが多すぎるので、かいつまんで書きます。
新4巻の最初の方で、パーティと離れて王女としてキスキン国に向かわなければならなくなり、不安が隠せないパステル。トラップはさも仕方なさそうな様子で、パステルに付いていこうとします。
これって、新3巻との対比だなと思うのです。
新3巻、急遽呼び出しがかかったためにストロベリーハウスへと向かわなければならなくなった、王女に扮するパステル。トラップはめんどくさがって付いていかず、結局パステルはクレイと一緒に行くことになり、その道中でスワンソンの策略で誘拐されてしまったわけで。トラップはその時、自分も一緒に行っていれば、って思ったのではないでしょうか。やはり、新3巻の件は、トラップの転機の一つだったのかな、なんて想像しました。
そして、新5巻最後の方のシーンで、トラップがパステルに「ギアと結婚するつもりなのか?」って、わざわざ二人きりになって聞いてくるシーン。私はこのシーンが大大大大好きです。トラップ、ものすごく気になってたんだろうなって。普段こんな真剣に何かをパステルに聞くことなんかなかったから、緊張しただろうなって。勇気振り絞って聞いたんだろうなって。
「ギアならおめぇを幸せにしてくれそう」という言葉。それまでのトラップからはあまり想像できないような真っ直ぐなセリフですが、これがトラップの本心なんだろうなと思うのです。
つまりトラップは、自分よりもパステルを幸せにしてくれそうな人がいたら、自分の気持ちよりもパステルの幸せを優先して、潔く身を引いてしまうのかもしれません。
だから、最終回のあのシーン、色々な解釈ができると思うんですよね。多分正解は一つじゃなくて、きっと必ずしも二人の仲が上手くいくとは限らない。全ては、トラップ次第な気がします。
わからないから、私は願望込みで、最終回のあのシーン以降トラップが頑張るだろう、という解釈をしています。
パステルの意思を一番に尊重しようとするトラップの姿勢は、その後もぶれません。根っこにはそんな優しさのあるトラップに、私はやっぱり頑張ってほしいと思うのです。

ギアもトラップもそうですし、パステルやマリーナ、他の人たちも。人間味のようなものを感じる部分が多い「真実の王女」。「フォーチュン・クエスト」シリーズにおいて、大好きな話の一つです。

 

【以下、内容に関する雑多なメモ】
・女の子に声はかけるけどそれ以上はめんどくさいトラップ
・マリーナはお酒強い
・一方でアンドラスは飲めない模様
・さすが騎士の家の出、クレイ。品がある
パステル「まぁーかっこいい」(棒読み) 笑う
・「おれに一緒に行ってやるよ」って、『いかにも仕方なさそう』に言うしかなかったんだろうなぁ。トラップだもんね
・素直なミモザ王女かわいい
・「ヘラヘラしながらイライラしてる」ってなんたる秀逸なボキャブラリー
・マリーナはもう気づいているのだろうか(トラップのこと)
・キットンおかえりー!
・結局ゼンばあさんのところ行かなかったんかーい!!
パステルとしばらく離れ離れで寂しがるルーミィ、なんて愛おしいんだ…もらい泣きしちゃう…
・絵に描いたようなマヌケのメレンゲたち一行
・ダンシング・シミター登場
・そういえばヒポちゃん新シリーズになってから出てきてなかったね
・アクスはここでも出てくる
・アルメシアン寝てたんかい
・ギアVSダンシング・シミター
・誕生日のパステルに、ギアからプレゼント
・「おれも一緒に行くよ」ギアのプロポーズ!!!プロポーズだと気づいていないパステルにギアも苦笑
・数日ぶりにパステルに会えてうれしそうなルーミィ。天使だ
・「ごくろうさん」ってそのシンプルな言葉が良い…
パステルとクレイって思考回路が似ているのだろうか
パステルに話したくて仕方なかったキットンの様子。良いパーティだなぁ
・道中、ミモザ王女にキレたトラップ
・「ボタンはどうやって外すのだ」っていうミモザ姫にどうやって対応したんだ男連中で
・ギアはやっぱり、あんまりパステルを塔に行かせたくなかったのかな。塔のクエストには思い出したくもない思い出もあるから
・一方で、全員で行けばよいと言い切るトラップ
・キットンとトラップの同時ツッコミ。なんだかんだ仲いいなこの二人
・やっぱりトラップはパステルの方度々気にかけてるんだなぁ
・トラップといつも通りの雰囲気になって安堵するパステ
・マダムキラーなだけではないクレイ。もはや全女性キラー
パステルの部屋に忍び込むトラップ(語弊)
・お守りの中身に大興奮して寝不足なパステルとトラップ
・色々考えこんでしまったギア。なんだか切ないな…
・黙って温かく見守ってくれるノルはほんと優しいな…
・頭の方が寂しい反動で眉毛と口ひげがくどいくらい濃いゾラ大臣。パステルの表現がけちょんけちょんで笑う
・「できるシーフの必需品」
・「スケルトン⇒キュギー!」なルーミィの思考回路(4巻参照)
・ちょいちょい褒めたりするからさ、トラップってほんともう…
・冒険の醍醐味満載の塔のクエスト。みんな活き活きしてるのが伝わってくる
・王女様系に弱いって言われちゃうクレイ
・どんな時も食欲を失わないルーミィ(とシロちゃん)、平和の象徴
・ナレオに往復ビンダするパステルとミモザ
・クレイかっこいー!!!
・こんなときにもオグマとサムラの話で大興奮しちゃうきっとぉん…
パステルとトラップのこういうじゃれ合い(じゃれ合い)好きだよ
・「これはあんたの試練だ」ってビシっと言うトラップ。こういう人ってやっぱりパーティとかに必要なんだろうな
・ルーミィの記憶力!
パステルがギアにプロポーズされたことを暴露しちゃうダンシング・シミター→切れたパステル「このスキンヘッド親父」
・キットンのバンザイ魔法きた!!!!!
・トラップ「ラブシーンなら別のところでやれ」言い方
・トラップの金刺コカトリスの注意の引きつけ方
・クレイの剣はシドの剣なんじゃないか疑惑浮上
・ギア「親切だな」→トラップ「あんたもな」 ほほぉ……
・このミモザ姫の挿絵かっこいいな
・ルーミィ「まんもすー」(かわいい)
・トラップはパステルの癖もよくわかっていること
・ダンシング・シミターはやっぱりいい人
パステルよくやったね
・マリーナが一番ほしかったのは、クレイと肩を並べられることだったのかもしれない。完全に満足している人は存在しないのだと、マリーナを見て思う
・マリーナはこの時点で、パステルの気持ちがトラップの方に無意識に向いているかもしれないって思ってたのかもしれない
・トラップ、絶対パステルとマリーナがギアのこと話してるのに気づいて、気になって声かけただろ
・キットンの「パステルの人生はパステルのものです」って言葉好きだな
パステルの変化にちゃんと気づいているクレイはやっぱりリーダー。最終巻のパステルの言葉を借りると、「あなたしかいないよ」
パステルのファーストキス。結局これ誰も見てなかったんだっけ

 

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【「フォーチュン・クエスト」を振り返る】新3巻「偽りの王女」編

完結後に振り返る「フォーチュン・クエスト」シリーズ。

 

※内容のネタバレを含みます

 

新3巻「偽りの王女」

 

スワンソンを騙す大作戦決行。
この話を読むのは10年ぶりくらいだったのですが、最終巻までたどり着いた今だからこそわかることが多いと思いました。


 

発行日:1996年6月

 

まず思ったのは、まぁズバリ、トラップがやっぱりまだ子供っぽいかなということですかね。トラップがパステルのことを冒険者だと認めているのはちゃんと伝わってくるのですが、いざ行動に移したときの様子が未成熟、といったところでしょうか。
トラップも、色々と思うことがあったのでしょう。この件は、トラップが成長する大きなきっかけの一つになったのかもしれませんね。「その後の話でのトラップだったら、絶対こんなことしないんじゃないかな…」と思うことも、この話では多々ありました。が、それはこの後の話を読み進めつつ、答え合わせしていきたいと思います。
そして、トラップの言葉や行動に対するパステルの受け取り方に関しても、同じことが言えます。自分でモンスターを倒し、マリーナとも本当の意味で親友になった『真実の王女』を経た後だと、また違っていたはず。トラップとパステル、二人のそういった未成熟な面が、タイミング悪くぶつかってしまったゆえの仲違いだったのかなと思います。

そして、マリーナのこと。この話、マリーナが本当に楽しそうなんですよね。
マリーナがパステルに対して複雑な感情を抱いていることは、後にわかることです。マリーナは、かつて自分の居場所だったところには今パステルがいて、このパーティに自分の居場所はないと感じています。
きっと今回、自分の役割、つまり居場所がある中で、クレイたちと一緒に事を成し遂げられることが、マリーナは嬉しかったのではないでしょうか。そう考えると、終始活き活きとしているマリーナの様子を見て、少し切ないというか、別の感情が芽生えてきます。

次の「真実の王女」もそうですが、色々な人物の思いが渦巻く話ですね。

フォーチュン・クエストパステルの目線で綴られているから、パステルが知らないことは書かれません。クレイとトラップが二人で何を話していたのか…。それは結局明かされないまま。どんなことを話して、トラップは何を思ったのか、の正解は、読者の数だけ存在します。読者の数だけ世界が広がっているという点が、フォーチュン・クエストの好きなところの一つです。

 

【以下、内容に関する雑多なメモ】

・「トラップはマリーナのことが好き」と思っているパステ
・そしてマリーナはクレイのことが…と予想もしてる
・「おれを信じろ」というセリフをギャンブル関連で言うトラップ(新Ⅱ8巻のすごいトラパスなシーンを思い出した)
・ギャンブル狂いの夫を持った気分
・こんなときでも食いしん坊なルーミィはほんと天使
パステルが王女役になることを思いついたのはキットン
・みんなに乗せられて、結局最初は乗り気なパステ
・クレイ「パステルと駆け落ちなんか…」
・「おれやキットンなんかよりクレイがいいだろ?」はちょっと深読みしたくなるぞ
・トラップはパステルのこともよくわかっていること
・質屋も協力してくれるというパーティの運の良さ
・クレラモケラとクレラモケル
・スワンソン騙す計画を考えて活き活きとするマリーナ、さすが詐欺師
・マリーナのこと「パステルじゃないから心配」って、言いたいことは先の展開を知っている今ならわかるけど言い方な、トラップ…
・クレイがリーダーとしてすごく責任感を持ってるのがわかる
・だから言い方な
・あーあーあー…(トラップとパステルの件を言ってます)
・キットンウェーーーーーブ
・キットン、マリーナにデレデレやん
・トラップご機嫌ナナメ
・マリーナとアンドラスの協力者の輪がスゴイ
・アクスは食い逃げを反省したのだろうか
・ダンボ=耳の大きなモンスター
・もはや演技じゃないトラップ
・ちょっとずつ元通りになっていく(?)トラップとパステ
・クレイとトラップ、マリーナの幼馴染3人組の思い出話を聞いて、パステルは自分には入り込めないような空気を感じてしまったのだろうか
・結果論で言うと、この時トラップも一緒についてきてくれていたら…って感じかな
・思いっきり本名で呼ぶクレイと、それでも気づかないヒル(ほんとに気づかないんかい)
・結局ヒルは(たぶん)いい人
・トラップはパステルのことを冒険者として認めているし、パステルもそれをちゃんとわかっている
・ギアからの告白きたーーーー!!
・ギアが前組んでいたパーティの話
・初めて人間から好きって言われたパステル、おめでとう
・なんだろうこのスワンソンの眼鏡の色情報
・マリーナとトラップの行動の早さ、さすが
・だんだん王女役が板についてきたパステ
・でも恋人の騎士の名前を忘れるパステル。クレイはやっぱり不憫
・マリーナすげええ…(語彙力)
・大金に見入るパステルとトラップ
・最後はノルが活躍


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【「フォーチュン・クエスト」を振り返る】新2巻「キットン族の証」編

完結後に振り返る「フォーチュン・クエスト」シリーズ。

 

※内容のネタバレを含みます

 

新2巻「キットン族の証」

 

キットンメイン回。表紙が物語っている通り、過酷なダンジョンに挑みます。
そしてなんと言っても、ギア・リンゼイ氏初登場です。お待たせしました。(?)

 

 


発行日:1995年7月

 

塩水を地道にかけてアイアンゴーレムを倒すくだり、まさにフォーチュン・クエストって感じで好きです。

さて、ギア初登場につき、いろんな意味で、ちょっとした波乱が起こることになります。そして同時に、この出会いが、また一つパステルたちの成長に繋がっていくことになります。
トラップとギアは、ここから度々ぶつかり合うわけなのですが(とはいっても、ほぼトラップが一方的にっていうパターンだとは思う)、その大まかな理由っていうのが、一言で言うとおそらく『考え方の違い』。それをもっと狭めて言うと、『パステルに対するスタンスの違い』。キットン族のダンジョンにて起こったことは、その象徴的な出来事と言えるのではないでしょうか。
(新装版2巻「忘れられた村の忘れられたスープ」の記事で書いたことと若干かぶります。)
何かパステルができないことがあったとき、代わりにやってくれるのがギア。パステルが危ない目に合わないようにっていう、大人の余裕を醸し出した彼の優しさ故の行動。つまり、彼にとって、パステルは『守る対象』なのだと思います。
一方で、パステルが自分でできるようにと、背中を押すのがトラップ。ただしこれは、パステルだけに留まりません。トラップはパーティ全員に対して、一貫してそういうスタンスですよね。(たぶんこれあと100万回言う)特別な能力がなかったり方向音痴だったりしても、パステルは冒険者何があるかわからない世界、ある程度自分でできないと、生きていくことができない。冒険者同士でありパーティの仲間である以上、トラップは、成長し合えるような関係性でいたいんだと思います。そもそも、パーティの仲間であるからこそ、いつも一緒にいられるというのもあるんでしょうし。
トラップとギアがぶつかってしまうのは、どちらも自分の『優しさ』を譲ることができないから。なんだか人間味が感じられるような気がします。
そして、トラップに厳しいこと言われたりしても、その真意をしっかり理解して素直に受け入れられるパステル。基本的には自分でできるように背中を押すけれど、いざパステルが危ないときはちゃんと守るトラップ。私はこの二人の関係がとても好きです。

トラップといえば、パステルに「記憶がなくなったら困るか」って聞かれて、「記憶があるうちは困るけど、記憶がなくなったら困らない」って答えていたのが印象的でした。私はこの時、キットンのことを思い出したんですよね。これ、まさに『記憶を思い出す必要性を感じない』と思っていた、ゼンばあさんに出会う前のキットンじゃないかって。表面上ひねくれてばかりいるけれど、トラップはパーティの仲間のことをよく見ているし、よく理解していますね。トラップもまた、このパーティのことをとても大事に思っているんだと、よくわかるシーンだな思うのです。

また、この「キットン族の証」は、パーティの空気感がよく感じられる話だなと思います。
このダンジョン攻略に失敗したら、記憶がなくなってみんな別々の場所に飛ばされるんです、と、事の重大さを理解せずに言い放ったキットン。結局誰も、キットンのことを責めなかったんですよね。今までの記憶が全部なくなるというあまりに重大すぎる結末が目の前をちらついているにも関わらず、パーティの仲間である以上、個人の責任にする気はなかったパーティの面々。このパーティの温かさのようなものが伝わってきたような気がします。
ハラハラしまくったからこそ、ラストのパステルの描写には胸が熱くなりました。この素敵なパーティが、こんな形でばらばらにならないでよかったと、心底思いました。

 

【以下、内容に関する雑多なメモ】
・幸運のバッチを売りつけられる不幸のクレイ
・グラマーなねえちゃんにくぎ付けの男連中
・ギア初登場
・クレイ念願のまともなアーマー(嗚呼お馴染みの竹アーマー…)
・何回も掘り返されるクレイオームになる事件
・キットン不運~~~
・出たなイチゴおじさん(スワンソン)
・こういう交渉事でのトラップって本当に頼りになるよね
・クレイには人を信用させる才能があるんだろうな
・ノルの優しさが身に染みるね
・アクス何やってんの…
・ギアをだました(?)トラップ
・キットンは通販好きもしくは珍しいもの好きというか
・咄嗟に機転を利かせられる(=だませる)トラップすごい
・急に吹き出しちゃうギアお茶目
・この時からもうすでにギアはパステルを気になっていたのだろうか
・指示が雑&せっかちなトラップ
・トラップにしがみつくパステルとキットンとルーミィ、平和の図
・急にふざけるトラップと怒るクレイ
・クレイとノルお疲れ…
・トラップとキットンが仲良しな様子好き
・キットンちゃんと頭洗ってくれ
・ふりゃー
パステルをささっとお姫さま抱っこするギア(と、びっくりするパーティの面々)
・ギア氏おとな~!
・トラップの冷たい目
・ギアとトラップがバチバチ
・パーティ最大の危機到来(きっとぉん…)
・ルーミィよりも慌てまくるクレイの様子がかわいい
・トラップの言いたいことがちゃんとわかっているから、パステルとトラップはうまくいくんだろうな
・宝箱を前にするとめちゃくちゃ集中するトラップの盗賊根性
・トラップが交渉事上手いなのは、はっきりと自信ある言い方をするからっていう面もあると思う
・仕方なく手をつなぐギアとトラップ
・「上がれデシ!」
・ルーミィに串焼きをぺたぺたされちゃうクレイ(平和)
スグリのことも思い出したキットン


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【「フォーチュン・クエスト」を振り返る】まとめ - きまぐれ雑記帳

 

【「フォーチュン・クエスト」を振り返る】新1巻「白い竜の飛来した街」編

 

完結後に振り返る「フォーチュン・クエスト」シリーズ。

 

※内容のネタバレを含みます

 

新1巻「白い竜の飛来した街」

 

クレイとトラップの故郷、ドーマが舞台です。
彼らの家族のことも明らかになったり、でかいモンスターで一騒動あったり。笑いあり涙ありの、読み応え抜群な1冊です。

 

発行日:1994年8月

 

クレイとトラップが幼馴染であることは、これまでの話でも度々言及されてきました。ですが、お父さん同士もおじいさん同士もパーティ組んでいて、もはやこれが脈々と受け継がれてきた絆であることがわかるのは、これが初めてだと思います。ただし、ひいおじいさんたちの話は出てきません。この件が話題になるのは、確かもうちょっと後ですね。
ちなみに、アンダーソン家の図書館にてデュアンの伝記と思われる本が出てきますが、デュアンの名前が出てきたのも、多分これが初めて。(「デュアン・サーク」シリーズは1996年9月から発行)

さて、クレイに婚約者がいることが判明し、驚愕するパステルに「まだチャンスありそうだぜ」とにやにやしながら言うトラップ。子どものころに読んだときは、何言っとんじゃこの人って思ったわけなのですが、もしかしたらトラップは、クレイとパステルが恋人同士になればいいのにって思っていた可能性もあるなと、今は思います。あくまで私の想像なんですが。
外伝の話ともちょっと絡んでくるのですが、クレイってモテるから、本人無自覚のうちにトラブルの渦中にいることってあるじゃないですか。だけど、パステルはクレイと寝起きを共にしても、まったくクレイに惚れる気配がないわけです。無駄にいざこざを生んだりしないパステルと一緒になることが、親友にとっては一番平和なんじゃないかと、トラップは思ったのではないでしょうか。何回も言いますが、私の勝手な想像です。
まぁ、とはいえパステルの「親友に惚れない珍しいやつ」って部分が、トラップがパステルを特別視し始めた大きな要因だと予想しているのですが。
ちなみに私は、トラップはまだ自分の恋心には気づいていないと思っていますが、自覚していないだけで、心の隅っこには何かが芽生えているはず。ですがトラップは、育ちが良くて誰からも好かれるような明るい性格のパステルは、クレイとお似合いだと思っていたのではないでしょうか。コンプレックスや『正体不明の感情』によって、トラップの言葉や態度がひねくれたものになってしまうことがあるのかなと、このシーンや前ブログにて散々考察した例のシーンはその象徴だったりするのかなって思います。

それにしても、パステルは人を惹きつける何かがあるんでしょうね。敵味方関係なく、老若男女問わず。今回の両手に花状態(ジンジャーと町長)はさすがに笑っちゃう。いわゆる、「人たらし」というんでしょうか。最終的にすべての人を味方にしてしまう才能は、魔力に匹敵するくらいのすごい力ですね。

「白い竜の飛来した街」。キットンは出てこないけど、大好きな話です。

 

【以下、内容に関する雑多なメモ】
・無神経なトラップと紳士なクレイ
・仲間たちのことに関してすぐ気がつくクレイはさすがリーダー
・トラップとトラップ母のやり取り好き
・これだけドーマが「白い竜の飛来した街」って言われてるのにクレイもトラップもなぜ気づかなかったんだ
・トラップの本名発覚
・絵に描くような美形三兄弟のアンダーソン家
・クレイにグリーンドラゴンの鱗をあげるアルテア
・クレイに婚約者がいること判明
・マリーナが一緒に行かないのは、かつて自分の場所だったところにパステルがいるっていうことが辛いからなのかな
・プロ意識はとても高いトラップ
・ルーミィとシロちゃんにまで猿ぐつわした奴出てこい
・ポーカーフェイスのできない素直なクレイ
・ヒールニントのダンジョンで、「ついてきてくれる?」というパステルの言葉でずっとついてきてくれたシロちゃん健気すぎ可愛さ100000点
・タピオカならぬカピオカ
・お腹空きすぎ限界のトラップとルーミィ
若い女の子に泣きごと言いまくる中年男性(町長)
パステルモテモテ(ただし子供とおじさん)
・用意だけはいいな町長
・息の合った連携プレーで町長を騙すブーツ家の爺孫
・シロちゃんいい子すぎる……
・マシンガントークなシロちゃんママ
・シロちゃんの本名発覚。とても高貴な名前だった
・仲間たちとの別れに想いを馳せるパステルつらい…
・トラップって泣いてるところ見せたがないのかな
・のりゅーーーー!!!!!
・アンダーソン家のじいさまはひたすら慌ただしい
・小屋からの脱出間一髪!ひいいい
・無茶しまくるじーちゃんたちと呆れる孫たち
・トラップかまってちゃん?
・ジンジャーナイスアイデア
・ムガデノバガヤドウ
・「毛糸のパンツゥーーーー」って叫んだのトラップ?
・大混乱の現場に響く町長のなんとも間抜けな声
・おかえりシロちゃん!
・ドラゴンの1年=人間の100年
・ホワイトドラゴンの血は万能薬
・シロちゃんのお母さんはもちろん飛ぶの上手。ものすごく素敵なシーン
・ほんと仲良くなったなパステルと町長
・キットンがピンチらしい
・クレイのじーちゃんの説教は聞く気が無いトラップとルーミィ


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【「フォーチュン・クエスト」を振り返る】まとめ - きまぐれ雑記帳

 

【「フォーチュン・クエスト」を振り返る】無印(新装版)7~8巻「隠された海図」編

完結後に振り返る「フォーチュン・クエスト」シリーズ。

 

※内容のネタバレを含みます

 

無印(新装版)7~8巻「隠された海図」

 

すごく個人的なことを言いますと、この「隠された海図」、フォーチュンクエストシリーズ全巻の中で、何回も読み返している話BEST5に入ります。
海洋冒険という壮大なシチュエーションと、話のテンポの良さがお気に入り。大好きな話です。

 

 


7巻発行日:1992年9月

 


8巻発行日:1993年6月

 

全体的に、次回からの新フォーチュンシリーズにつながるようなものだったのではないでしょうか。キットンの魔力が上がっていたことが判明したり、パステルがマリーナに対して羨ましく思ったり。
パステルとマリーナの件は、これが新3~5巻あたりの話の伏線にもなりますね。
自分にとって、「完璧」だと思う人がいると、その人が、自分のコンプレックスを映す鏡になってしまうのではないでしょうか。マリーナと出会うことで、パステルは自分自身の至らないと思う点を突き付けられ、思い悩んでしまいます。でも一方で、後にパステルも知ることなりますが、マリーナもパステルを羨ましく思っているのは同じ。同世代で気の合うパステルとマリーナですが、お互いがお互いの鏡となって、複雑な感情がうごめく中、二人の関係性は構築されていきます。

さて、終盤でクレイがパステルに、ぽいっと花束を投げるシーン。これ、すごく好きなシーンの一つなんです。素敵すぎる。こういうことを一ミリも照れたりせず、自然にできてしまうあたりが、本当にクレイだと思うのです。まさにナチュラルイケメンというか、無自覚イケ『メンタル』というか。
一方で、トラップは憮然とした表情をしているんですよね。
私の想像なのですが、トラップってクレイに対してコンプレックスを持っているのかなって。
トラップはクレイのことをとても尊敬しているけれど、「尊敬」と「コンプレックス」って、表裏一体だと思うのです。パステルとマリーナの件で記述したことと重複しますが、尊敬対象は、自分のコンプレックスを映す鏡にもなります。
クレイは正義感が強くて、優しい。どんな人とも、すぐに打ち解けられる。感情表現も素直で、ちょっとキザともいえることを、さらっとやってのける。しかも、そういうキザなことも似合ってしまう。これだけ書くと、まさに完璧とも言えるのではないかと。
幼いころからクレイと長い時間一緒にいる中で、トラップはクレイのそういうところを、一番間近で見てきたはず。そんなクレイのことを、「すごいやつ」と思うと同時に、自分は絶対にクレイには叶わないって、トラップは思っていたのではないでしょうか。
まだクレイとトラップが子どもの頃、トラップの好きな子はクレイのことが好きで…なんてこともあったのかなって、勝手に想像したりしてます。
だからトラップはパステルに関することも……と、これは「白い竜の飛来した町」の記事で書きます。


【以下、内容に関する雑多なメモ】
・パーティのメンバー紹介で、ついに「不幸のクレイ」とはっきり書かれるクレイ
・順番待ち担当は当たり前のようにクレイで即決
・マリーナの「できる女」感
・マリーナが羨ましくなってしまうパステル。わかるよパステ
・ノルがさりげなく優しくて全私が泣いた
・魔力が爆上がりしていたキットン
パステル「やっぱりトラップってマリーナのこと好きじゃん!」
・こういう、ハラハラしてしまう、でもクスっと笑えてしまうようなドタバタ戦闘シーンがフォーチュンって感じ
・ススだらけになってしかも忘れられるクレイ不憫
・トラップとルーミィのケンカ好き
・クンちゃん登場
・トラップ船酔いドンマイ
・キャプテン・ブラック登場
・ジョーンズ夫人(ザマスおばさん)無敵
パステル、半魚人にプロポーズされる
・高いところでもどこでも身軽なトラップすごい
・話の分からない大イカ
・ヒーラーっぽくなってきたキットン
・宝があったら家を買いたいなって話す面々
・絶体絶命の状況でルーミィがすごいことやっちゃう
・ディビーにも優しいパステ
・おいコリンズうううう!!!!
・キットン冴えてる!
・あきらめない半魚人
・ジョーンズ夫人=「凛々しくも気高い女戦士」(byキャプテン・ブラック)
・トラップ、パステルを必死に探してたのを暴露されちゃう
・トラップとパステルの小学校低学年みたいなやりとり好きだよ
・ルーミィグッジョブ!!(フライの魔法)
・笛吹く役目はパステ
・ノルとキットンは時々ケッコー通販のカタログを一緒に読む仲
・ディビー成長したね
・ジョーンズ夫人も変わったね
・クレイがパステルにちっちゃい花束を贈るという最高にさわやかで素敵なシーン
・誕生日忘れられるクレイ不憫
・新装版7巻と8巻の書き下ろしストーリーはシロちゃんで、「ルーミィとシロちゃんの大冒険デシ!」が収録されている。(コミックス収録のものをノベライズ)なんてかわいい冒険談なんだ…!そしてルーミィから「せきゅしー」って言葉出てくるのおもしろい


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【「フォーチュン・クエスト」を振り返る】まとめ - きまぐれ雑記帳

【「フォーチュン・クエスト」を振り返る】無印(新装版)5~6巻「大魔術教団の謎」編


完結後に振り返る「フォーチュン・クエスト」シリーズ。

 

※内容のネタバレを含みます

 

無印(新装版)5~6巻「大魔術教団の謎」

 

新装版の表紙、クレイが髪を後ろで一つにくくっている姿がめちゃくちゃ好き。
ちなみにこの話を初めて読んだ当時、キーボード入力があまり得意ではなかった私は、ここで「qwerty」と「asdf」の並びを覚えました。

 

 


5巻発行日:1991年9月

 


6巻発行日:1991年12月

 

今までの話とは一風違った話なんじゃないかなと思います。6巻はモンスターも出てこないですし。
なんとかなった、という結末はわかっていても、ノルが死んでしまうのが悲しすぎて重くて、実はあまり多く読み返せていなかった話です。おもしろい話なのに。
フォーチュン・クエスト」って、誰かが死ぬ描写ってなかなかないんですよね。メンバーの悲しみや後悔、ノルの無念が、痛いほど伝わってきて、ものすごくハラハラしました。それでも前を向いて、いつものドタバタ旅を繰り広げるパステルたちは強いですね。どの巻だったでしょうか。どんなに悲しいことがあっても、お腹は空くし眠くなる、のようなことが書いてあったときがあったと記憶しているけど、この話はまさにそれだなと。
パーティ全員がなんとかしようと奮闘し、色んな偶然にも手助けされて、結果、ノルは無事生き返ることになります。家族のようなパーティの絆の強さに、心が温かくなります。

さて、この話ではトラップとキットンが大活躍します。のちにすっかりパーティの頭脳担当となるキットンですが、キットンが頭を使ってなんとかしようとするのは、この話が最初だったんじゃないでしょうか。
トラップは手品やったりクアーティに接触したり。最後、舞台上で鮮やかにクアーティたちの使ったトリックを暴いていくその姿は、見ていて爽快!
トラップに関しては、最初、吊り橋を勝手に一人で渡っちゃったのをだいぶ後悔したのではないでしょうか。復活屋のところでパステルがぶちぎれて泣いちゃったのも、さすがに反省したのかな、なんて。
これ以降、勝手に単独行動をすることってなくなったんじゃないかな。トラップもだんだん成長していってるんだなと、初期の話を読んで思います。


【以下、内容に関する雑多なメモ】
・ウギルギさまいい人(神様)すぎないですか…
・アラスカパン
・トラップ「いざというとき頼りになるのは自分だけ」
・勝手に吊り橋渡っちゃうトラップ
・ノルううううううううううう(悲涙)
・クレイ、マダムキラー発動(多分初)
・ヒポちゃんお買取
・ライト代わりにされるシロちゃん
・ルーミィのおうちが湖の中だということ、ルーミィのママが空飛べたことが判明
・マダムキラーなだけではないクレイ(リグレク)
・八つ当たりしちゃうパステルの気が済むまで待つトラップ(さすがにトラップの言い方がいけなかったと思う)
・アクスは今回も不憫
・誰からも信頼されるクレイ
・メルううううう
・はぐれそうになるパステルの手を取るトラップと、自己嫌悪にしちゃうパステ
アンドラス初登場
アンドラス「こんな失礼なガキ(トラップ)とお似合いだなんて失言だった」
・マリーナも初登場。クレイいなくてがっかりなマリーナ
パステル「トラップってマリーナのこと好きだったのかも!?」
・練習中のパステルの笑顔にぎょっとしちゃうクレイ
・えろっちぃ衣装着ちゃうパステルさん
・ルーミィとシロちゃんがしぬほどかわいい
・トラップ大奇術団。トラップがめっちゃ頑張る
・ルーミィがストップの呪文言えるようになった。ルーミィもクレイもすごい!!!
・寝る場所がないクレイ超不憫
・髪を後ろでしばるクレイいいよね
・おねむなルーミィがんばってる
・イイナニクヤクヨ
パステル(Withギャミラ像)「これ(宝石)があれば……」
・キットン、アスダフがメルのこと好きだと予想するあたりやっぱり鋭い
・舞台上でのトラップの身のこなしが鮮やかで痛快!
・狂ったアスダフ
・クアーティ、シンプルにこわい
・メルさん美人
・ノルううううううううううううう(嬉し涙)
・新装版5巻の書き下ろしストーリーはノル。洋裁もできちゃうしおしゃれへのこだわり強いノルのポテンシャルすごい
・新装版6巻の書き下ろしストーリーはトラップ。トラップの災難によって、クレイがトラップ化する


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